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深蒸し茶ってなに? 深蒸し茶の入れ方やおすすめ商品をご紹介

ほっと一息つきたい時には、美味しい日本茶が飲みたくなりますよね。日本茶の中でも、最近人気を集めている「深蒸し茶」をご存じでしょうか。今回は、「深蒸し茶」の魅力やおすすめ商品をご紹介します。

【1】深蒸し茶とは

◇深蒸し茶ってなに?

日本茶には、製造・加工方法によって異なるさまざまな種類があります。「深蒸し茶」とは、製造過程に「蒸し」の工程があるお茶の種類のうち、「通常よりも長い時間蒸す」ことによって製造されたお茶のことを指します。

製造過程に「蒸し」の工程がある日本茶としては、煎茶、かぶせ茶、蒸し製玉緑茶が代表的な種類として挙げられ、この3種類の日本茶では「深蒸し茶」に分類される商品が製造されています。しかし現在製造されている日本茶のうち75%が煎茶と言われており、一般的に手に入りやすい「深蒸し茶」は煎茶が多いと言えるでしょう。

製造過程に「蒸し」の工程があるお茶は、蒸し時間の長さによって、「浅蒸し」「普通」「深蒸し」に分けることができます。それぞれにどのような違いがあるのか、最も手に入りやすい煎茶を例にご説明します。

▼浅蒸し煎茶
浅蒸し煎茶とは、茶葉を約10〜30秒程度蒸して作られた煎茶のことを指します。蒸し時間が短いため、茶葉の形や色がそのまま残り、針のようにスッと美しい形や鮮やかな緑色をしているのが特徴です。非常にすっきりとした爽やかな味わいで、透明感のある澄んだ山吹色のお茶に仕上がります。

▼普通煎茶
普通煎茶とは、茶葉を約30〜60秒程度蒸して作られた煎茶のことを指します。強い苦味やコクがなく、軽やかな味わいであり、個性の強い料理やお菓子に合わせてもぶつかり合いません。

▼深蒸し煎茶
深蒸し煎茶とは、茶葉を約60〜180秒程度蒸して作られた煎茶のことです。蒸し時間が長いため、茶葉が砕けたり崩れたりして、細かい粉状の形をしています。お湯を注ぐとすぐにお茶が出やすく、香りがまろやかで渋みが少ないのが特徴で、濃厚で深みのある味わいを楽しむことができます。「時間をかけずに簡単においしいお茶を楽しみたい」という人や、渋みや苦味が苦手な人にも深蒸し茶はとてもおすすめです。

前述のとおり、蒸し時間によるお茶の仕上がりには大きな違いがあり、「深蒸し茶」はその飲みやすさと手軽さから、多くの人に親しまれているのです。

◇深蒸し茶の発祥

深蒸し茶の発祥は、静岡県中部の牧之原台地やその周辺だといわれています。牧之原台地でお茶の栽培が始まったのは、明治維新後のことであり、江戸幕府の崩壊によって仕事を失った旧幕臣たちを救済するために、牧之原の開墾が始まったのです。

そして明治6年ごろには牧之原に大規模な茶畑が作られましたが、出来上がった茶葉は山間地のものに比べて葉肉が厚く、渋みが強かったため、消費地の好みには合わず評価の低いものでした。そして渋みを抑えるために試行錯誤を重ね、蒸し時間を長くする製法が開発され、深蒸し茶が誕生したといわれています。

◇深蒸し茶に含まれる栄養素

お茶に含まれる代表的な成分として、カテキンやカフェイン、アミノ酸類が挙げられます。そのほかにも、不溶性のビタミン、ミネラル、食物繊維が含まれています。しかし、お茶に含まれている栄養素の70〜80%はお湯に溶けず茶殻に残ってしまうといわれています。

通常の日本茶と深蒸し茶に含まれる栄養素には大きな違いはありませんが、深蒸し茶は茶葉が細かくお茶の中に茶葉の微粒子が浮遊するため、通常は茶葉に残ってしまう食物繊維やビタミン、ミネラルなども比較的抽出されます。深蒸し茶を飲むときは、湯飲みの底に溜まった茶葉も一緒に混ぜながら飲むと、しっかりと栄養分を摂ることができるでしょう。

【2】深蒸し茶の入れ方とは?

◇深蒸し茶の入れ方(2人分)
用意するもの:茶葉、急須、湯飲み
茶葉4gを急須に入れる(ティースプーン2杯程度)
沸かしたお湯を一度湯飲みに移す(湯飲みに移すとお湯の温度が80度程度になり、適温になる)
湯飲みに移したお湯を急須に入れて30秒待つ
湯飲みに均等に注ぐ

▼深蒸し茶を入れるためのおすすめの急須
陶器製や一般的な金属製の茶こしが付いている急須は、茶こしの穴が大きいため、深蒸し茶の茶葉がお茶の中に混じりすぎてしまったり、茶葉が網目に詰まってしまうことがあります。深蒸し茶の魅力を最大限に楽しむためには、「帯茶こし」と呼ばれる形状の茶こしが付いた急須を選ぶことをおすすめします。

帯茶こしは、急須の内側を目の細かい網がぐるりと囲む形状をしています。そのため通常の茶こしよりもお茶の出口となるスペースが広く、目詰まりがありません。

▼おいしく入れるためのポイント
深蒸し茶はお茶が抽出されやすいため、浸出時間は短めにします。また、細かい茶葉の中に栄養要素が含まれているため、最後の一滴までしっかりと湯飲みに注ぎ切りましょう。

◇水出し深蒸し茶の入れ方
用意するもの:茶葉、冷水ポット、お茶パック、水1リットル
1. お茶パックに茶葉を入れる。茶葉の量は、水1リットルに対して10〜15g程度
2. 冷水ポットにお茶パックを入れて水を注ぐ
3. 冷蔵庫に入れて3時間以上置く

【3】おすすめの深蒸し茶5選

◇掛川茶 天葉

静岡県掛川市は、県内屈指の深蒸し茶産地として知られていますが、全国的な知名度はまだそれほど高くはありません。そんな状況を打破するために、茶葉業者たちが協力し合って開発した最高級ブランド茶がこの「天葉(あまね)」なのです。

「やぶきた」「さえみどり」「つゆひかり」の3品種の一番茶を、さらに厳しく選び抜いた高品質の茶葉のみに「天葉」の名前がつけられています。こだわり抜かれた上品な味わいは、まろやかさと渋みのバランスがとても良く、贈答品としても人気を集めています。

◇深蒸し茶 朝比奈原

グリンピア牧之原は、茶摘み体験や茶葉の製造工場を見学できる施設として知られています。年間15万人もの人が訪れるグリンピア牧之原で、人気ランキング第一位を誇っている茶葉が「深蒸し茶 朝比奈原」です。濃厚でまろやかな味わいのこのお茶は、とても飲みやすいため幅広い年齢層の方に愛されています。値段も手頃ですので、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

◇ぐり茶一番茶

ぐり茶一番茶には「極上一番茶」「上級一番茶」「香り一番茶」の3種類があります。最高クラスのぐり茶「極上一番茶」は、「さえみどり」と「ゆたかみどり」の希少品種の茶葉をブレンドしています。涼感があり、香り、味、コクのバランスが素晴らしく、贈答品にも最適な一品と言えるでしょう。

「上級一番茶」には、新芽の早期に収穫される一番茶が使用されており、濃厚な味わいと香りが特徴的で、とろりとした喉越しを楽しむことができます。そして「香り一番茶」はまろやか味わいで普段の食事にもとても合うことから、毎日お茶を手軽に楽しみたい方におすすめです。

▼ぐり茶について
ぐり茶とは、正式名称を「蒸し製玉緑茶」と言います。原料自体は煎茶と同じですが、製造工程の違いによって、ぐり茶になるのか煎茶になるのかが異なるのです。ぐり茶の製造工程には、煎茶の製造工程にある「精揉(せいじゅう)」という針のように茶葉をまっすぐにする工程がありません。

その代わりに、「再乾(さいかん)」と呼ばれる遠心力で茶葉を丸める工程があるのです。そして「再乾」の工程を経て、茶葉がぐりっとよれた形状になることから、ぐり茶という愛称で親しまれるようになりました。

ぐり茶の味の特徴は、煎茶よりもさらに渋みが少ないことです。深蒸し茶は煎茶の中でも渋みが少なく、それでもタンニンが14%程度含まれているのに対し、ぐり茶はタンニンが13%に抑えられています。タンニンの含有割合が少ないのも、ぐり茶の渋みが少ないと言われている大きな要因となっています。

◇掛川煎茶 深紫

お茶の名所静岡で製造されている深蒸し煎茶の一つです。丘陵地や山間地でできる厚みが異なる茶葉をバランスよくブレンドし、深蒸し製法によってまろやかに仕上げた茶葉です。中でも、「深紫」は品質にこだわって作られており、繊細な味わいと芳醇な香りが高い人気を集めています。

◇深蒸し茶 和

こちらの商品は、お茶の製造元である「福本園」で最も人気の高い商品です。手頃な値段とまろやかな味わいで、普段の食卓に気軽に取り入れることができる深蒸し茶です。阿蘇外輪山の裾野に広がる豊かな肥後台地と、熊本の清らかな水によって育てられた熊本県産深蒸し茶で、毎日を彩ってみてはいかがでしょうか。

【4】深蒸し茶で心落ち着くひとときを

今回は、まろやかな味わいで人気を集める深蒸し茶についてご紹介しました。渋みや苦味の少ない深蒸し茶であれば、毎日の生活の中に取り入れやすく、また浸出時間も短いことから手軽に楽しむことができます。深蒸し茶を日常に取り入れて、ほっと心落ち着くひと時を楽しんでみてくださいね。

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